■突入前夜ということで。

何となく、1998年10月22日からダラダラやってきたこのHPですが、そういうわけで、
もうすぐ、10年目になってしまうというわけで、感無量ってわけではないけど、こういった
旧式のWebスタイルで続いてきたことが、不思議なわけで、もっと口語的で動的な
Webサービスが普及している未来ではなかったわけです。コネクト・ワイヤードっ。

そんなわけで、昔よく書いていた、似非SF的な何かというか、
こういったモンでも頭の中に浮かべながら、お話とか読んだり作ったりしてみると
それはそれで、新たな発見があったり、思わぬネタを見つけたりするモンで
こういった思考実験ってのは好きだったりしますが、意外と最近やってないですね、
即物的になってしまったようですね、どうも。

■時間とは


fig.1 のように、一直線な時間軸上であり、過去から未来へ流れていくわけです。当然後戻りは出来ません。
よく不可逆性とかいわれるのも、それが所以です。しかしながら戻れないだけであって、可能性はいくらでも
広がるわけなんで、まぁ「未来は無限大」なんて青いことばがありますが、図にするとfig.2のように
選択肢がいくつもあるわけです。ゲームでいうセーブポイントが現在で、そこから西に行こうが、東に行こうが
北に行こうが、自由なわけです。その先の分岐点からさらに分岐が・・・と言うのがfig.3。
すべてにおいて、分岐したこのセーブポイントに戻れないのですけど、当然そういった「ポイント」は
今現在でもすでに存在し続けているし生成続けている、その分岐点そのものが現在と言う言葉で
置き換えることも可能なのかもしれません。
さて、SFには付き物の、「今ある世界にそっくりなんだけど、少し違う世界」というものが平行世界
パラレルワールドいわれるもので、それがfig.4となります。これに似たもので
「ひょっとしたら起こりうる未来もしくは現代のお話」というのもありまして、実はこれもパラレルワールドの
一種なのですが、実はこれは「起こりえた未来」の話なので実はfig.3の時間図なのです。
fig.4の説明のつもりがfig.3・・・つまり未来の分岐とパラレルワールドは場合によっては同一視しても
いいのです。fig.3の1abの未来と1baの未来を平行線で書いたのはそのためです。
すでにfig.3の1aと1bで大きく分岐している明らかに違う未来なのですが、分岐が進むにつれて、あたかも
平行で隣り合った(似た)全く異なる世界。それがfig.4の正体なのです。



そして、今までの話を総合してまとめるとfig.5のような扇形した時間面が現れます。
この1点のたとえば自分が過ごす歴史、コレを正典とするとそれは過去現在未来を
一直線にした時間軸、そうfig.1の図が現れ、起こりうる未来の可能性とやらが扇の弧の部分
極地的に見れば平行している世界の時間軸も見れる・・・と、軸といったハッキリとしたものでは
けっして無いものです。境界線が曖昧な。
つまり、fig.5のような扇型とはっきり時間とは見えるものでなく、雪原を五里霧中で歩いてきて
足跡だけが自分の選んだ通ってきた時間軸の軌跡として表れ、それ以外の時間は雪原そのものだ、
ともいえるわけです。

そろそろ、何となくいいたいことがわかってきたでしょうけど、ちょっと別の方から、アプローチしてみます。

エネルギーの保存と言う言葉というかあると思います。行動する前のエネルギーと
行動した後の生じたエネルギーの和は等しい。ということになってます。
しかし、どうも、いろいろ計算した結果、どうも極わずかに増えてしまっているようなのです。
増えたといっても直後では先ずわからないし、日常や物理法則では無視して全く問題ないレベルなのですが
極わずかに増えます。長い眼で見ると計算が合わないことがいろいろわかってきて、実は問題だったりします。

また、別のアプローチから。
時間を波や光と考える向きもあります。光と波が同じものとかいうお偉いさんの言葉は耳にしないものとします。
もし波、そう音波とかでもいいんですけど、普通に耳で聴くこととか、海の波を考えちゃうと考えが狭くなっちゃいます。
もし光、そう、光ファイバーとか星の光の点とか考えちゃうとちょっと狭くなります。
光も音(波)も、四方八方に伝わっていくんです。海の波は伝わる媒体が海水に限られちゃうので平面にしか進みませんが
波紋を横に切った一つの平面でを伝わるもの、と、視覚的に見れると、すこし可能性が残ります。

まー、大体わかったと思いますけど、時間は広がっているんです。時間が膨張しているのです。
あたかも風船が膨らむように。それがfig.6です。
時間が膨らむってことは、それに見合うだけエネルギーも増えるわけです。釣り合いっを取るように。
光や波のように、一点から周りの空間に媒介して広がっていくさま、まさに進む時間そのものではないでしょうか?

その風船に水を満たして、スイカのように輪切りにして、切られた切断面。それがFig.5.スイカの中心が過去の始まりで
スイカの皮たる部分が未来の可能性、その風船は永久に膨らみ続けているのですから、可能性も無限大に膨らむわけです。

これで、何となくいろんなことのとりあえずの説明が付き、それを利用して面白そうなお話やら、考察とかできるんじゃなんでしょうかねぇ。

たとえば、過去へのタイムスリップが難しいのは、そういって広がった膨大な時間って言う塊を元の状態の隙間の1点に
行くことがそれこそ膨大なエネルギーが必要だからじゃないんですかね。簡単にいうなら圧縮したふ衣類袋の中に、その
圧縮した状態を保ったまま、1枚だけTシャツを潜り込ませるような大変さ。こんなところで想像つくかな?

あ、もっと卑怯な方法があるとしたら、あらかじめ広がる予定の1点を予約領域にしてその先の未来を摘んでしまって
空虚な時間を作り、そこに潜り込むこと。さっきの膨大のエネルギーを使ってねじ込むよりは幾分楽そうですけどね。
よく昔は神隠しとか何とかトライアングルとかいう海域とか怪しいそうですけど・・・
いうなれば膨らんだパンの気泡。そういった気泡は徐々に周りの圧力で消えていくようですけど、気泡として
一時期は存在するので、そこに飛び込むけど、そこで出来ることは限られるし、いずれ消滅してしまうポイントなのだから
そこに行ったヒトどうなるか、コレは考えてみる必要があるとは思いますが。

そんなこんなで、あなたの現在はどの辺の現在なのでしょうか、と秋の夜長考えてみるのも一考だとおもいます。

※夜中一発書きなので詳細は直すかも。

2008年 10月10日